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01061 愛知教育大学教育実践総合センター紀要 >
第13号 >

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タイトル: 心理療法における“Identified Resistance”に関する研究(Ⅰ)
その他のタイトル: A study on“Identified Resistance” in psychotherapy(Ⅰ)
著者: 三谷, 聖也
著者(訳): Mitani, Seiya
出典: 愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 2010, 13, p. 243-250.
出版者: 愛知教育大学実践総合センター
抄録: 本論は,「抵抗」とその概念構成者に関するコミュニケーション研究である。心理療法における抵抗とはS・フロイト(1926)によって提唱された概念であり「回復の作業に対抗するすべての力」と定義される。「抵抗」に関する見解は多様に存在し,その発生をクライエント(以下 Cl )に帰属するものからセラピスト(以下 Th )自身に帰属するものまで多岐にわたる。その価値づけに関しても「抵抗」を治療の妨げと見なす立場から協力の方法と見なす立場まで様々である。このように心理療法における「抵抗」については,見解の一致がみられていない現状がある。そこで本研究では「 Identified Resistance 」(三谷,2009)というメタ・レヴェルの概念を用いて,抵抗と見なされてきたものを対象にコミュニケーション分析を試みた。具体的には Th はいかにして「 Cl が抵抗している」という現実を構成しているのかについてコミュニケーションの観点から検討がなされた。加えて,「 Th によって抵抗と見なされたもの」と「Cl によって抵抗と見なされたもの」との異同が検討された。結果として,「Cl がより抵抗している」と Th が見なしている場面では, Th 自身が会話に積極的になっていること,そして Cl が比較的曖昧なコミュニケーションと考えられる「長母音間投詞」をより多く使用していることが示された。一方, Cl がより抵抗感を感じている場面では, Cl は合意形成や対人距離に関する「終助詞“ね”」をより多く使用する傾向にあることが示された。これらの結果より,「Th によって抵抗と見なされたもの」と,「Cl によって抵抗と見なされたもの」とが異なる可能性が示唆された。この結果は,「抵抗をもっぱら患者の心的内界プロセスのみに由来するものとして解釈することはできない」と主張したR・ストロロウ(1987)の見解を支持するものと言え,抵抗を一定の観察位置から一義的に捉えるのではなく間主観的に捉えていくことの臨床的意義が示された。最後に臨床的示唆として,「Cl が抵抗している」とTh が見なしているときこそTh 自身の行動を振り返ることの有効性が示された。
URI: http://hdl.handle.net/10424/2783
言語: ja
NII資源タイプ: Departmental Bulletin Paper
著者版フラグ: publisher
sortkey: 32
出現コレクション:第13号

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